LD=レーザーディスク、かつて映像規格の王者の座に到達し、そしてDVDの誕生と共に凋落して、前世紀の末には完全に生産停止した映像規格であります。このシリーズは、自分がコレクションとして保管している色んなアニメ作品のLDジャケットの鑑賞会的なもので、ついでに簡単な画質検証もやっていくという企画です、第一回は『天地無用!魎皇鬼』のTHX版LD BOXになります。
三行でまとめる『天地無用!魎皇鬼』
- 90年代OVA代表作品の一つ、「ハーレムアニメ」の元祖と呼ばれた一夫多妻系(ガチ)アニメ。
- 原作者梶島正樹氏が作り出した奥深い世界観と数多い派生作品で、今でも根強い人気を誇る。
- LDの普及を主導するPIONEER LDCのアニメ参戦第1作、同時にアニメ制作会社AICの代表作でもある。
このLD BOXは『天地無用!魎皇鬼』の第1期と2期を収録しています。以降の3~5期の販売形式はDVDやBlu-rayになって、そして1期と2期のリマスター版も発売されていますが、オリジナルしか味わえない風味も捨てがたいよね~
それでは1枚目、収録話数:第1話「魎呼復活」、第2話「阿重霞が出た!」
2枚目、収録話数:第3話「こんにちは! 魎皇鬼ちゃん」、第4話「星降る里に 美星降る」
3枚目、収録話数:第5話「神我人襲来!」、第6話「天地必要」
4枚目、収録話数:SPECIAL(第7話)「お祭り前日の夜!」(前編)、「お祭り前日の夜!」(後編)
5枚目、収録話数:第8話「こんにちは赤ちゃん」、第9話「砂沙美と津名魅」
6枚目、収録話数:第10話「天地が好き」、第11話「女神降臨」
7枚目、収録話数:第12話「零・魎呼」、付録・プロモーション映像集
8枚目、収録話数:第13話「皇来たりなば幸遠からじ」(前編)、「皇来たりなば幸遠からじ」(後編)
そして画質について
周知の通り、LDは大体DVDと同等くらいの画質と言われていますが、アナログ信号とデジタル信号の比較自体はあまり意味ないと思います、ここはあくまで「LD映像をブラウン管で観ればこんな感じだよー」「あえてデジタル信号に変換すればこう映るよー」という趣旨でやっています、ではいきましょう!
使用機材は下記の通りで、使用映像は第1話の一部のシーンとOP動画になります。
LDプレーヤー:PIONEER CLD-R5
変換方式:S端子 → HDMI
キャプチャボード:ASUS TUF Gaming Capture Box-FHD120
エンコード解像度:1440×1080 (4:3)
検証ソフト:天地無用!魎皇鬼 THX LD BOX (DISC 1)
ブラウン管直撮り← →デジタルへ変換後
オープニング
いかがでしたでしょうか?画質的にFull-HDや4K等「セル画一枚一枚重ねる様子が見えてる!」までの鋭さは確かにないですが、SDレベルならそこそこ余裕な感じでした、完璧すぎるデジタル映像には出ないノイズやフィルムの粒子感もまたご愛嬌、これこそアナログの温もりっていうやつです、そしてブラウン管では一番鮮明に映るんですが(稲妻のビリビリ、爆炎のアツアツ感半端なかったよね)、こうしてたまに液晶画面で観るのも一味違って悪くないんですね、こんな風に今度また他の作品のLDを紹介していこうと思います、それでは!
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