LD=レーザーディスク、かつて映像規格の王者の座に到達し、そしてDVDの誕生と共に凋落して、前世紀の末には完全に生産停止した映像規格であります。このシリーズは、自分がコレクションとして保管している色んなアニメ作品のLDジャケットの鑑賞会的なもので、ついでに簡単な画質検証もやっていくという企画です、今回は『万能文化猫娘』(1992年)になります。
三行でまとめる『万能文化猫娘』
- 『3×3 EYES』、『碧奇魂ブルーシード』等の名作を生み出した漫画家高田裕三の原作漫画アニメ化作品。
- 当時あまりなかった「猫+アンドロイド+美少女」という奇想天外なコンセプトで展開したドタバタバトルコメディ。
- 東京都練馬区の非公式宣伝アニメ (?)、それとヒロインのヌクヌク=夏目温子はあまりにも可愛すぎて眩しい~
『万能文化猫娘』OVA版、全6話、同名の原作漫画は僅かな3話で打ち切りとなったものの、ドラマCDやOVA、後にテレビアニメ、そして新OVA版『万能文化猫娘DASH!』、新作漫画『新万能文化猫娘(誕生編)』等々、色んな派生作品が存在しています、ただ、どの作品も独自の世界観になっていて、一部のメインキャラしか共通してないため、作品間の連携は上手く出来ない上に、打ち切りや中途半端な形で終わったのも多くて、色んな『万猫』派生作品の中で完成度だけ言えば、一番最初の旧OVA版は逆に一番完成度が高いです、実際約6年後に放送されたテレビ版よりもこちらの作画が遥かに綺麗で、物語としての起承転結もしっかりしています、さらに新OVA版急遽の路線変更とキャラ設定変更による違和感もなく、シリーズファンの間で根強い人気を誇って、個人的にも『万能文化猫娘』の決定版だと思っています、今回紹介していくのはまさにこの旧OVA版です。
ではジャケット!まず1巻目、収録話数:第1話「PHASE 0I」
2巻目、収録話数:第2話「PHASE 0II」
3巻目、収録話数:第3話「PHASE 0III」
4巻目、収録話数:第4話「PHASE 0IV」
5巻目、収録話数:第5話「PHASE 0V」
6巻目、収録話数:第6話「PHASE 0VI」
そして画質について、以下説明!
周知の通り、LDは大体DVDと同等くらいの画質と言われていますが、アナログ信号とデジタル信号の比較自体はあまり意味ないと思います、ここはあくまで「LD映像をブラウン管で観ればこんな感じだよー」「あえてデジタル信号に変換すればこう映るよー」という趣旨でやっています。使用機材は下記の通りで、使用映像は第1話の一部のシーン、そして前期(第2話から)と後期(第4話から)のOP動画になります。ではいきましょう!
LDプレーヤー:PIONEER CLD-R5
変換方式:S端子 → HDMI
キャプチャボード:ASUS TUF Gaming Capture Box-FHD120
エンコード解像度:1440×1080 (4:3)
検証ソフト:万能文化猫娘 PHASE 0I
ブラウン管直撮り← →デジタルへ変換後
オープニング(PHASE 0II~PHASE 0III)
オープニング(PHASE 0IV~PHASE 0VI)
如何でしたでしょうか?今回のLDもそこそこ保存状態が良くて、普通に良い画質だと思います、まだCG作画の無い時代、OVAならではの描きこみ本当に好きですね、作品自体は前述の通り、色んな派生作品の中で一番まともなバージョンで、テンポ良くて戦闘シーンも爽快感あり、茶番しつつエモい展開もちゃんと用意しているので、『万猫』のアニメを観るなら、まずこのOVA版から観るのは無難だと思います、そしてヒロインのヌクヌクとにかく可愛くて(これは全バージョン共通)、何なら当時の少年Cackoを二次元美少女好きにした重要キャラです(言いたいのはそれだけ…)、真面目の話ですが、林原めぐみ全盛期の有名キャラの1人でもあるので、声優ファンの皆さんそれ目当てで観るのもアリと思います!90年代OVA他の作品のLDもまだまだあるので、今度その辺も紹介しようと思います、それでは!
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